kiss 21 - MoonLight -後半

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----------------- 「ごめん......超~~気持ち悪い...」 俺は、店から数メーター離れた場所の電柱を掴み、しゃがみ込んだ。 最悪だ、なに撃沈してんだ俺。 告白どころじゃねえし....…。 「小栗、大丈夫?」 佐藤の腕に捕まって、新橋の駅へと向かう、 足はふらふら、道端に2度、リバース。 其の間、佐藤は俺の背中を擦ってくれてた。 恥ずかしすぎて、 目の前にある新橋駅前に展示されたSLの中にでも、逃げ込みたいぐらいだった。 それでも俺は、果敢に挑む。 俺の身体を重たそうに支える佐藤に向かい、 「佐藤」 「なに?」 「俺と付き合って欲しい」 朦朧とした頭で、ようやく出した告白。 たった短いこれだけの言葉を搾り出すだけで、 胸ははち切れそうなほどに早鐘を打っていた。 「別に、いーけど」 ....... うそ!! まじ!! やった!! 嬉しさのあまり、キスしようとしたら、ー 佐藤に思いっきり手で拒まれた。 「ごめん、今の状態で、キス無理!」 苦い顔をして拒否られ、 ものすごーーく、へこむ。 リバースした俺を拒否った調子に落ち込んだが、 彼氏確定を貰い、思わずにやける。 佐藤の気持ちを振り向かせるのは、付き合ってからでもいいだろう。 時間をじっくりかけて、心の中を開く。 其の瞳が、俺だけを見つめ、 「小栗が、好き」と呟く日を夢見て、心が弾み始めた。 「じゃあ、どっか、ホテルでも取ろうか?」 ......…へ? 「こんな状態じゃ家に帰れないもんね、仕方ないから付き合ってあげるよ」 違うだろ!!!! 馬鹿、!! お前は、どんだけ、鈍いんだよ!! 「嫌、そういう意味じゃなくって、俺と佐藤が付き合うっていうのはさ……」 「平気そう? 大丈夫ならタクシー呼ぶけど」 「……いや、もう一歩も歩けない」 正直に、告白します。欲に目が眩みました。
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