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「もう~~無理だって! 捜索隊呼んだほうがいいってばぁ~~」
どんな時でも諦めないという、
あのレーナが、降参宣言を告げた。
「えええ?? 警察のお世話になるの??」
私が切り替えした。
「そうじゃないとさぁ、式始まるよ!!
それより!! アンタ、今ここに居るべき人間じゃないジャン!!」
レーナがビシリと指摘を入れた。
すぐさま、首をプルプルと振り、否定をする。
「.....いいの、一緒に探す!!」
と、噴水の周りを再度、ぐるりと回ろうとしたが、
レーナに、腕をがっちりと掴まれた。
強い力で公園の外へと追い出される。
「駄目だーーーめ!! ちゃっちゃと戻る!!」
「でもレーナ!」
「いいから! 後は任せておきなさいって!」
親指を突き立ててガッツポーズをするレーナは、
私に言葉を告げた後、踵を返して公園内へと消えていった。
結局、挙式会場まで、トボトボと戻る羽目になった。
「.....はぁ。苦手なんだよな~~」
ついつい、愚痴が漏れてくる。
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