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「空港まで送っていこうか?」
と、佐藤の提案。
俺は首を振り、
「いい、ここで」
と告げる。
「あっそ」
佐藤は、いつもと変わらない笑顔で応える。
無理に決まってんだろ。
どんな顔でお前と別れればいい?
最後の最後までお前は涼しい顔してるけれど、
俺は今にも、崩れそうなんだよ。
「待ってるから」
お前の答えなんか判りきっているのに俺は言う。
何処までも悪あがきしてる。
そして何処までも、こいつが好きなんだ。
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