†チューリップ～王子様の魔法使い†

戸惑いと本音。

俺は冷蔵庫を物色すると…

…鳥もも肉、にんにく、生姜、キャベツ、レタス、ミニトマト、パプリカを取り出して並べた。

母さんが夕方のパートの時は、俺が食事を作る事になっている。

…椅子にかかったエプロンをつけて、まな板と包丁を取り出す。

「…今日は、唐揚げでいいかな？」

もも肉を食べやすい大きさにカットして、作ったタレを絡めて、小麦粉をつけて上げていく。

シンと静まり返った室内で、唐揚げを上げる音だけが響いていた。

作り終わったものに自分の分はラップして冷蔵庫に入れる。
…あとは、テーブルの上に置いてラップをかけて置いた。

…コーヒーを持って、二階に戻ると再び勉強に戻る。

全ての宿題を片付け終えたのは、23時過ぎだった。