夢と現実の狭間の答え。

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      「はぁ、はぁ、はぁ…っつ」 昔から、繰り返し見る夢。 …杭に打たれ、炎に包まれて… いつも息苦しさで、目を覚ました。 背中も額も汗だくで、感情もやけにリアルで。 …昔、ジャンヌダルクの映画を見たのがきっかけだったと思う。 最初は、彼女への憧れからくるモノだと思っていた。 けれど、こう何年も続くと、私の憧れも大したものだ。 「赤いチューリップの花言葉かぁ…」 …目が覚めた時には、いつもその花言葉だけ霧がかかったみたいに思い出せない。 …私は起き上がるとお風呂場に向かった。シャワーを浴びて、制服に袖を通す。 夢の中の彼女は、最後までそのお客様の幸せを願ってた。 …だから、私も誰かの幸せの為に生きたい。 繰り返し夢を見るうちに彼女と自分を重ねている自分に気付く。 …お花で幸せを配っていた彼女のように… 私は私の出来る事をしたい。 …そう願いながら、ケータイを開いた。
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