ばあちゃんが死んだ

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下に行くボタンを押すと間もなく上がってきた誰も乗っていない空のエレベーターに乗り込んだ。 B1の階数を押すとやがて扉が閉まりゆっくりと下降しだす。 病院のエレベーターの動きが柔らかく感じるのは気のせいではなく、そのように設定されているものが多いからだ。 4…3…2と表示されていく数字を漠然と眺めているとまるで何かのカウントダウンのようだな…と思った。 数字が1になるとエレベーターが静に止まったような気がした。 1階で誰かがエレベーターを呼んだならドアが開くはずだが扉が動く気配はない。 行き先階数ボタンはオレの押したB1が点灯しているだけった。
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