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間違いなくおばあちゃんの声だった。
「おばあちゃん…なの?」
「そうだよ」
「おばあちゃん生きているの!?」
少し間があった。
「光一、おばあちゃんの体は寿命が来たんだ。ちょっと無理もしたからね。でも悲しまないでおくれ。おばあちゃんはまだ上には上がらないから。」
オレはおばあちゃんが亡くなったショックで頭がいかれたんだろうか?
そう思っているとまたおばあちゃんの声が聞こえた。
「光一、お前の頭はおかしくなっちゃいないよ。これからおばあちゃんが言うことを聞いておくれ。」
止まったままのエレベーターは動き出す様子もなく空間の中ではおばあちゃんの声しか聞こえない。
「わかった…」
オレはただうなづいた。
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