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「こっ、このアマ! なにしやがる!」
残った男たちの二人が、腰を上げて身構えた。どちらもセトミより大柄の男たちだが、昼間やりあったヴィクティムと比べれば、なんてことはない。
「なにって? お仕事だけど?」
セトミはとぼけた顔を作りながら、セトミは中指で耳を掻く仕草をして見せる。そしてにやりと人を食ったような笑みを浮かべると、そのまま中指を立てて、男たちに向けた。
「用心棒募集中! ゴミを片づけるだけの簡単なお仕事です、ってね」
「ふっ、ふざけやがって……! この女ァ!」
男たちのうち一人が、拳を構えながらセトミに突進する。が、セトミはそれを悠々とかわすと、ひょいと片足を男の足元に突き出す。
「うっ、おあ!?」
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