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男は勢いよくその足に引っかかり、盛大に転ぶ。どうやら、あごをしたたかに打ちつけたらしく、男はのた打ち回って起き上がってこない。
「おいおっさん、どこ見てあるいてんだ、いてーだろ! ……なんちって」
それを見て、先ほどの男の声真似をしながら、セトミが笑う。
「て、てめえ、馬鹿にしやがっ……!!?」
自分を馬鹿にする声に、安いプライドが刺激されたのか、男が立ち上がろうとするが、彼が起き上がることも、そのセリフを最後まで言い切ることさえなかった。
……セトミのブーツのつま先が、股間をえぐるようにめり込んでいたからである。
「…………ッ!? ッ!? ……ッッッ!?!?」
男は声にならない嗚咽をあげて悶えていたが、やがて泡を吹いて、白目を剥いてしまった。
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