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ある朝、眠い目を擦り
電車に揺られていた。
僕はあまり
電車が好きでは無かった…
おじさんの臭い・おばさんの臭い
全てが混ざりあって何とも言えない…
そんな辛さにウンザリしていた……
そこに一筋の光が。
すっと僕の前に差し込んできた。
僕は、この地獄のような電車の中で
女神を見つけた。
次の瞬間、僕は彼女に声をかけていた。
彼女は戸惑っていた…
.
当の本人である僕も戸惑っていた…
声をかけた自分に…
気まずい空気が流れる…
しかし、電車からは降りられない…
これが本当の地獄だ……
僕は心から、そう思った…
が、地獄は一瞬で一転したのである。
彼女から
「○○駅から乗ってますよね??」
という言葉。
彼女は僕を知っていたらしい。
「うん」僕は答えた。
そこから何を話したか
覚えていない…
しかし、気まずい空気が天国のような楽しい空間になっていたのは
ハッキリと覚えていた。
それから毎日のように会話を交わすようになっていた
…電車の中で…
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