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まず机の上にある凶器を
手に取った。
拳銃を入れるホルダーを
セットし、そこに仕舞う。
心なしか不安があったため
キッチンへと足を運び、
引き出しを探る。
ある引き出しを引くと
鞘付きの果物ナイフが
あったため、
それを取り出してポケットに
突っ込んだ。
武器は……大丈夫だろう。
安全という確証は
無かったが、
少し安心感が欲しかった。
その後、玄関へと向かった。
風呂場での音は
気になったが、
私はあえて無視することに
した。
何故かは分からないが
嫌な予感がしたのだ。
今の状況だからこそ
そんな風に感じるのかも
しれないのだが。
何にせよ、後から
来るかもしれない
永田さん達に任せることに
する。
私は私で動く。
私は意気込みながら
扉に手をかける。
私が行き着く先は地獄か、
明るい未来か……
扉をゆっくり開きながら
私は思った……
前者だろう。と。
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