浮かぶ現実

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その眼に入った光景は総てが白黒で、 時には混沌とした気持ちで覆い隠されてしまう。 今頃になって貴方のいない虚無感に気付いた小さな心の中の私。 闇の奥底に隠された時計の針に嫉妬さえ感じてしまう。 拙い足取りで生く、この旅路に絶望さえ覚える。 淡く儚い気持ちはどこかに置いてきた。 固い決意は既に揺らぎ、生きる術さえ失った。 在るのは悲しすぎるほど荒廃した現実だけ。
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