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「もうすぐ七夕かぁーっ」
と奈央子。
季節は七月の一日。
『七夕』が近付いて来たと言うことで、苺学園の玄関ホールには、大きな笹が飾られていた。
笹の横には、生徒にも使っているものと同じ机が二つ並べられており、そこに色とりどりで様々な形の短冊が沢山置かれていた。
笹の葉には既に短冊でいっぱいだった。色は青・赤・黄・ピンクなど、そして形は長方形・ギザギザ・星型など。高さは二メートル弱で、上から下まで飾られている。
短冊には、生徒たちの手書きで、
「県大会で優勝しますように」
「○×くんと両想いになれますように」
などと書かれていた。
机に注意書きの白い紙がガムテープで貼られており、「一人一枚まで」「メルアド等、個人情報は書かない事」「他人の悪口は書かない事」と書かれていた。
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