第一章 酒口の凶行

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   刑事不適合者の酒口。  普段は目立たないが、優秀な刑事である松本。  二人は、事件捜査においてコンビを組む事が多い。北署の名物刑事は「ヤジキタ」であるが、こと重大事件においては、この二人が活躍する事が多い。  ただ、ある条件付きでの話しだが。  その話しはともかく、二人は現場に急行する。  通報によると、花見川区検見川町の公園で、暴れている者がいるとの事。  しかし、その形跡すら残っていない。 「松本さん。やっぱり、誤報じゃないですかね」 「そうね、私もそう思うわ」  二人の間で、意見がまとまり署へ帰ろうとしたところ、事件が発生した。  それは、公園の近くの商店街から聞こえてきた悲鳴。それにより、二人の刑事にもたらされた事件。  二人が駆け付けると、商店街には人だかりが出来ていた。  そして、怒号が響く。
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