評価

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 評価の大前提条件たる指標としては、 『書籍化可能か否か』 (故に、アマチュア作者にとっての酷評が続出することとなる)。  ある文芸(*1)作品を、書籍化(*2)された「商品」として「市場(*3)」に「流通(*4)」させることが、可能か。  これは当然、作品自体の質が一定程度以上高いことを絶対条件とするが、一方では、「市場のトレンド」や「流通の経路」も考慮されねばならない。 ところで、評者は編集・販売乃至批評を担当して出版社に勤務する者ではなく、またその経験もない(*5)。 更に加えて、忌憚なく正直かつ率直に、白状しよう。評者は文芸という芸術分野に、疎い。  故に、文芸の、即ち文芸作品が商品化された書籍の、「市場トレンド」や「流通経路」についての知識・見識・経験はほぼ皆無だ。また他者と比較してみて、かつ文芸に限っていえば、読書経験も決して豊富ではない。 かよう評者が評価・批判を下すことに不快・屈辱を覚える御仁や、そもそも評者として不適任と考える御仁は、決して少なからず居よう。  にも関わらず、酷評も顧みず、評者は堂々と評価・批判を下す。 何故なら、
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