第一話 雨の散歩道

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空に虹が架かる。 鉛色の雲が消え、青空が見えはじめる頃だった。 雨はやみ、道のあちらこちらで水たまりが太陽をうつす。 電柱から水滴が一つ。 また一つ落ちては消え、雨後の音色を奏でる。 葉の上のカタツムリは木陰に戻り、軒下からは青空を心待ちにしていた猫が、アクビをしながら目を覚ます。 雨の過ごし方は、皆それぞれ違う。皆さんは雨の終わりを、家で過ごされますか。 もし、外でお過ごしになるのでしたら、きっと素敵な出会いがあなたをお待ちしております。
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