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この数年“婚活”というものがブームになっているが、美咲自身パートナーを求める気はさらさらない。
だが、美咲には今すぐ相手が必要だったのだ。
あの男の鼻を明かす為、出世頭の独身男が。
美咲はレストルームで素早くパンストを穿き替えながら、先週末のことを思い出していた。
少し前までは、唯一の自分の理解者だと信じていたのに。
あの男は、たった一言で美咲の全てを打ち砕いた。
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