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「美生ちゃんはもう社会人だし、最近また綺麗になったし、絶対彼氏がいると思う」
「まじ?」
一瞬、空翔の表情が曇る。
えっ…?
ウソでしょ?
「美生ちゃんのことばかり聞くんだね。空、まさか美生ちゃんのこと…」
冗談混じりにそう言ったのに、いつも冷静な空翔がアタフタと慌てている。
「ま、まさか。そんなこと…」
「美生ちゃんは空より年上だよ」
「やだな。わかってるよ。誤解しないで、ちょっと聞いただけだよ」
空翔は笑みを浮かべたが、口元はひきつっている。
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