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あたしの心臓がドキンと跳ねた。昼間海翔に抱き着かれたことを思い出した。
我が身に危険を感じ、思わず海翔を睨み付ける。
「離してよ!」
「まぁまぁ、そうおっかない顔しないで。苺食べる間くらい、付き合ってくれてもよくね?」
トーンダウンした声、ジッと見つめる目は空翔にそっくりで、黙って見つめられたら、空翔に見つめられていると錯覚を起こすくらい、同じ瞳…。
海翔はあたしの肩を掴み、無理矢理椅子に座らせた。
そして、あたしの目の前で真っ赤な苺を右手で掴み、パクパクと食べ始めた。
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