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言葉を発したと同時に、口の中に苺を捩じ込まれた。
最低!
けど、苺は甘くて美味しい。
ムカつきながらも、あたしの口元が一瞬緩む。
隣に座っていた海翔が、そんなあたしの表情を見逃すわけはない。
「食っていい?」
「は?…なにを?」
「お前だよ」
なに…言ってんの?
「可愛いな、お前…」
あの憎らしい海翔が、優しい眼差しであたしを見つめた。
その眼差しが、空翔の眼差しと重なり、あたしは海翔の目を見つめる。
次の瞬間…
海翔の唇が…
あたしの唇に軽く触れた!?
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