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ほんの一瞬の出来事。
これは事故だ!
これは悪夢!
あたしの脳内の思考回路は、完全に制御不能に陥っている。
「な、な、な、な、」
「何をしたのかって?」
あたしは張り子の虎みたいに、コクンコクンと頷く。
「わかんなかった?キスだよ。俺、美優みたいな生意気な女、結構好きみたい」
「…キ…ス!?」
あたしの思考回路が、やっと正常に動き出す。海翔の胸をドンッと押し退け、右手で拳を握り、海翔の左頬を目掛け振り上げた。
「サイテー!!」
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