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「わかったよ。行くからね」
「うん、バイバイ」
琴と別れたあたしは、まるで探偵みたいに美生ちゃんを尾行した。
二人は仲良く腕を組んだまま、駅を出てショッピングを始める。
でもなぜかキッズコーナー。二人は仲良く子供服を選び始めた。
小さな女の子の洋服だ。
ま、まさか…!?
美生ちゃん!妊娠!?
ショッキングな光景に、柱の陰に隠れていたあたしは、固まって動けない。
二人は時折見つめ合い微笑んでいる。美生ちゃんは彼に甘えるような素振りをみせる。
あの人…何歳なんだろう。
あたしには美生ちゃんの恋人が、すごく大人に見えた。
昨日の外泊も彼と一緒だったんだよね?
中学生のあたしにも、男女の関係は想像がつく。
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