Cherry 6

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あたしは渡された缶ジュースを一気に飲み干し、美生ちゃんと駅のホームに向かった。 電車に乗り、空席を見つけたあたしは美生ちゃんに座るように促す。 「私はいいよ。美優が座りなさい」 「ダメだよ。あたしは若いから平気。美生ちゃんが座りなよ」 だって美生ちゃんは妊婦なんだから。 「変なの」 美生ちゃんは笑いながら、座席に座る。 あたしは今から始まるバトルにヒヤヒヤしながら、美生ちゃんと帰宅した。 「ただいま」 「お帰りなさい。美優、ちょっと来なさい」 帰るなりママに呼ばれた。 あたし?呼ぶ相手間違えてない?説教なら美生ちゃんでしょう? 「なに?」 リビングに入ると、ママは美生ちゃんよりもあたしに視線を向けた。
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