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あたしは美生ちゃんに目配せする。
「美生、あなたは何処に泊まったの?携帯繋がらないし、パパが…」
ヤバい、ママの怒りの矛先が美生ちゃんに向いた。
「美生ちゃんは、知華ちゃんのところだよね。あたし新宿で知華ちゃんと逢ったもん」
あたしは咄嗟に嘘をつく。
助けてくれたお返し。
「知華ちゃん?なんだ…心配させないで」
「はい、ごめんなさい」
あたし達は二人で二階に上がった。パパがリビングに居なくてセーフだよ。
自分の部屋に入ろうとしたら、美生ちゃんに呼び止められた。
「美優、ちょっと話があるの。いい?」
「…いいけど?」
美生ちゃんはあたしの部屋に入るとドアを閉めた。
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