Cherry 6

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「美優、模擬試験をサボって新宿で何をしてたの?」 「えっと…」 ヤバいな、ママ以上に怖い目をしてる。 「友達と遊んでた」 「嘘、一人だったよね?もしかして、私のこと見てたの?」 嘘をつくのが下手なあたし。 動揺して、思わず目が泳ぐ。 「見たんだ…。だから駅であんなことを聞いたのね?」 「ごめんなさい。偶然…見ちゃった」 「いつから見てたの?」 「駅の構内で、腕組んで歩いてるとこ…」 美生ちゃんは呆れたように、大きく溜め息を吐いた。 「そんなところから見てたの。パパとママにはまだ秘密にしてくれる?」 「いいけど。あの人何歳なの?」 「彼は三十一歳よ」 「さ、三十一!?おじさんじゃん!」 「失礼ね、彼は大人なの」
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