Cherry 6

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「美生ちゃん、あの人と結婚するの?」 「高見さんにね、プロポーズされたの」 「プロポーズ!?」 だよね、妊娠してるんだから。 当たり前だよ。 「美優、声が大きいよ。パパは書斎なんだから」 忘れてた。 パパは書斎でCMの企画書を作ってる。 「あの人と…結婚するんだね。ちょっと寂しいな」 「パパとママには時期をみて話すつもり。だからそれまで黙っていて欲しいの」 「…うん」 あたしは美生ちゃんに妊娠のことは聞けなかった。 そこはまだ立入禁止区域のような気がして、踏み込むことが出来なかったんだ。 美生ちゃんはそれだけ言うと、あたしの部屋を出て自分の部屋に戻った。
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