新規事業部

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とはいえ、自宅までの帰り道。足取りは至極重い。 初日だというのに、この疲労。 新しく事業部に来た女史は、終日眉間にシワを寄せている。 確か、私がかつて在籍していた頃から会社にいた。 ――。 もちろん、いい評判なんか聞いた事ない、クセモノ。 目の前の仏頂面のイチさんは、気のせいか以前にも増して感じが悪い。 二人とも 失笑するくらい、絡み辛いし、 愛想が、悪い。
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