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先が、思いやられる。
出野部長、やってくれたわ。
満員電車に乗り込んで、ぎゅうぎゅうに押し込まれた空間で、明日の事を考えて、頭が痛くなる
あのチーム編成、確実に間に挟まるのは私だ。
しかも、曲者揃い。
わざと、だな。きっと。
人が足りないんじゃない、今の社内で五木女史と組みたがる人間が
――さては居なかったな。
イチさん、断らなかったんだ、ある意味尊敬する。
開いた携帯。着信の知らせのないその画面を閉じて。
――また、ため息。
わかってる
ため息なんか、ついちゃいけないのは。
でも明日からイチさんが戻ってくるまでの間、一人で五木女史の相手をしなきゃいけないのかと思ったら
やってられ、ない……
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