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そっけなさすぎて、唖然。
そんな姿を眺めながら、壁に背中を預けたままいたら
「なにしてんの」
って。ギロッとコッチを見て、そっと足首に指をはわしてきた。
その手が、あまりにも優しくて。
「……」
複雑。
こんな時まで、もう少しそんなイチさんが見ていたくてぼやっと眺める。
――黙ったまんまの、私。
「あいてるけど? ここ」
足首を触っていた手が離れて、狭いベッドに長い手を広げるイチさん
ああ、やっぱダメだ。
「……あ、シャワー」
「朝に一緒に入ればいーだろ。早く。ねみーの」
……もう。
パフっとその胸に飛び込んだら、また。
唇が重なってきた。
好きなんだもん。
どうしようもないくらい。
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