足りない

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寝転んだ先にある、イチさんの弾力のある腕枕に、また胸が踊る もっと凄いこと、さっきまでしてたのに、 どうして何回もときめくんだこの胸は 静まり返った部屋の中、息を潜めていたら、廊下から話し声がしてきた。 はっきりと聞こえる、声 ガチャっと音がして、それはとても近くでした音のように耳に響く 「きっ……結構、響きますね」 「ああ、お前うるせーからな」 カァッと、恥ずかしさで死んでしまいたくなる ビジネスホテルの壁なんて、薄い。 「……」 言葉が見つからなくて、恥ずかしくてイチさんの脇の下に顔を埋めた 「いいんじゃねーの」 「……」 よくないでしょー!
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