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カズはサイドブレーキを降ろしたがびびってアクセルを強く踏めない、プススンッ…
エンスト…
教官「何やってんだ～（声；クロちゃん）」みたいなかわいい声のはずはなく、ドスの利いた低い声で怒鳴られた。
その後も三回ほどエンストし怒鳴られながらも、子供が三輪車でも追い越せそうな超安全運転？で教習所内をぐるぐる回り無事初の運転講習を終えた。
マサル「カズ～、よく野球とかでバットを振ってるんじゃなく振られてるとか言うけど、ププッ…お前運転してると言うより、車に乗せられてるって言うか(^^;)」
カズ「まあ最初だかんな…ハハッ」
カズはマサルに茶化された事にムキになるわけでもなく、鬼教官に怒られた事を愚痴るでもなく、初のノロノロ運転のハンドルを握り締めた感触に満悦していた。
それから二回ほど補習は付いたものの、仮免、本免共に一発クリアで自動車学校の講習を無事終えたカズと久々の再会からすっかり打ち解けた友マサルは後は、運転免許センターでの最終試験を残すのみとなった。
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