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深夜23時。 まださっきまで重なっていた 愛しい人の余韻が残る 躰にシーツを巻きつけて 膝を抱える。 「おやすみ香織」 クシャっと私の頭を撫でて 彼は静かに部屋から出て行った。 もうこんな切ない思いを 抱えながら彼を見送る夜を いくつ過ごしたんだろう…。
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