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「…困った方ですね。
明仁さん、前島さんは
俺が送って行きますので
どうぞご心配なく。
本日はお付き合い頂き
ありがとうございました。
マンションの方は
俺と彼女が完璧に仕上げますので
どうぞご安心下さい。
またご連絡させて頂きます。
おやすみなさい」
青木さんに挨拶をした
東雲遥斗は私の腕を
グイッと引いて
そのままタクシーに押し込むと
自分も乗り込んで来た。
「前島さん、行先を」
無表情男が真っ直ぐ前を
見つめたまま呟く。
…くっそー…
そうは思っても
この状況では言わざるを得なくて。
しぶしぶ運転手さんに
行先を告げる。
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