距離感

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「では、本日の打ち合わせは これで終了で よろしいでしょうか?」 首を傾げた無表情男。 「…いいわよ。 あとは私が進めておきますから」 「ありがとうございます。 では」 軽く会釈して 会議室から出て行く 東雲さんの背中を見つめながら 何とも言えない感情が 込み上げる。 …また嫌いって言われた。 近づいたと思えば また突き放される。 きっと彼と私の距離は 縮む事はないのかもしれない。 けれど確実に 私は彼の仕掛けた罠に ハマり始めていた…。
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