12969人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
「香織?」
「あっ…あの…
今日はちょっと…」
私の言葉に冬木部長は
一瞬、驚いた顔をした。
拓馬さんにしてみたら
私が彼の誘惑を拒むのは
初めての事で戸惑って当然だと思う。
「…まさか…アイツ?」
拓馬さんの視線が
じっとこちらを見据えていた
東雲遥斗に向けられて
私は焦りを感じながら
その視線を追う。
…けれど東雲遥斗の視線は
すでに私から移動して
隣の千夏へと向けられていた。
最初のコメントを投稿しよう!