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「だからね。そう言うのは、ほのかが大人になって自分で決める事だから私が一哉と約束する事じゃないの。一哉はまず、ほのかに好かれるようになってから色々考えた方がいいんじゃない。まずは追いかけ回して泣かすのは止めるとかね」
「えー。でもほのかは泣いた顔が一番かわいいんだよ」
ん? 何か今この子とんでもない事いわなかったかい?
「それに僕みたいな将来パーフェクトな男はなかなかいないよ。百合江ちゃんが娘の将来のために青田買いしとくべきなんじゃないの?」
開いた口が塞がらない。一哉はもしかしてほのかの泣き顔みたさに追いかけまわしているの?
つか、将来パーフェクトって…………。青田買いって…………。
どんだけ俺様な五歳児だよ。
「もういい。百合江ちゃんには頼まない」
一哉はプイッとそっぽ向いて託児室の奥に消えていった。こういう所は五歳児らしい。
思えば一哉はほのかが産まれた時から異様にほのかに執着していたような気がする。
大変だなあ、ほのか……。
「大丈夫よ百合江ちゃん心配しなくても必ずほのかちゃんは一哉と結婚するから。うふふ」
でたな。麻衣子めっ。
「いや、そう言う風に心配してるわけじゃないから。それにしても麻衣子、一哉の話し方って五歳児とは思えないね」
「あら、言わなかったかしら? 私もなんか妙だなと思って調べたら、あの子のIQ、世界の人口の上位5%らしいわ」
それって超天才児って事? 流石150年ぶりに本上家に産まれた奇跡の男の子なだけあるかも。
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