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それもSCEという部隊を志弛まぬ努力をし、任務に従事する君達のおかげでだ
だが、中には人外と闘う我々を“化物”と呼ぶ者も少なくはない」
しばらく間が空きひと呼吸ついた
「法や規則だけに囚われるな
特別刑法執行官という肩書きに縛られるな
時には自分で考えろ
・・・・・化物なんて肩書きを背負って生きてるんじゃねえって事を見せてやれ」
新人はかたまり
上官席は少し顔をしかめるものがいた
そんな微妙な空気を気にする事なく挨拶を終える蒼
そして蒼は横目で白き隊服の新人、来宮アンナを見ていた
・・・・・・・・・・・・・・・
「ちょっと!!!」
蒼を追いかけて声を掛けてきた者がいた
「なんだ・・・右京じゃないか」
ヒールをカツカツ鳴らしながら近づいてきたのは右京雫(ウキョウシズク)
セミロングで強気なイメージの女性だ
「なんだじゃないわよ!!新人に対して刑罰法規よりもたまには自分で考えて行動しろなんて言ってどうすんのよ!!」
そんな彼女に蒼と共にいた志義が口を開いた
「Cクラス隊長の右京さんがどうしたんですか」
「どうしたって・・・あんた達ね
気持ちに左右されるようじゃ私達は戦えないのよ
なのに新人にあんな事言ったら現場でどう考えればいいか悩むじゃないのよ」
「・・・右京、そんなに怒ると綺麗な顔にキズが出来る前にシワが出来るぞ」
「~~~~~~っ!!!」
顔を真っ赤にしながら蒼を見る右京
そこに
「まあ、そんな怒ったって意味ないですよ」
笑顔の茶髪の男が近づいてきた
Eクラス隊長の加佐西司沙である
「Sクラス隊長は唯一自分の正義に従い刑罰法規を行使する事が可能・・・素晴らしい事じゃないですか
その正義で生まれる犠牲を省みないという試みも素晴らしいですけどね」
その言葉を口にした瞬間蒼の表情が一瞬だけ固まった
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