___2

11/15
643人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
敬斗さん、やっぱりレンに全部言ってる…。言わないって約束だったのに。 「学ばせる為に生徒会に入らせたんだけどなァ、まさかこんな事になるなんてな。」 「…どう、いう…」 「生徒会という殻に守られて、安全に生活出来ると思ってたんだよ。…大事な大事な猫を預けるのに最適だと思ってたんだがなァ。」 自分達をバカにしたように笑うレンに、皆なにも言えない。 バカにしたような笑いだが、少しでも反論すると殺されてしまいそうなほど怖いのだろう。 「俺のミスなんだけどな、」 そう言いながら、レンは俺の胸についている生徒会の証のバッジを取り外す。 「今日からは俺が引き取る。…っつっても、元から俺だけの猫だからな。今日限りで乃亜は補佐を辞める。」 バッジを会長に、ぽいっと渡したレン。 俺はそれを見て、もう満足だというようにレンの耳を噛んだ。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!