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敬斗さん、やっぱりレンに全部言ってる…。言わないって約束だったのに。
「学ばせる為に生徒会に入らせたんだけどなァ、まさかこんな事になるなんてな。」
「…どう、いう…」
「生徒会という殻に守られて、安全に生活出来ると思ってたんだよ。…大事な大事な猫を預けるのに最適だと思ってたんだがなァ。」
自分達をバカにしたように笑うレンに、皆なにも言えない。
バカにしたような笑いだが、少しでも反論すると殺されてしまいそうなほど怖いのだろう。
「俺のミスなんだけどな、」
そう言いながら、レンは俺の胸についている生徒会の証のバッジを取り外す。
「今日からは俺が引き取る。…っつっても、元から俺だけの猫だからな。今日限りで乃亜は補佐を辞める。」
バッジを会長に、ぽいっと渡したレン。
俺はそれを見て、もう満足だというようにレンの耳を噛んだ。
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