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家から近いのに、あまり通らない道だから覚えられない。
「明日から一緒に登校してください」
あたしは雫に頭を下げた。
「そのつもりなんだけどね」
雫はカバンを机の横にかけた。
「写真部はどーだったの?」
雫は椅子をクルリと後ろに向けた。
「菅野さんの写真が部室にいっぱいあったよ」
「尚が好きって言ってた写真家の?」
「そう」
あたしは以前に雫に写真集を押し付けた事があるんだけど、「興味ない」とその場で返されてしまった。
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