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「大和先輩！」
「あ、はい」
「写真撮らせてください！」
あたしは先輩の目を真っ直ぐに見た。
「嫌です」
今度は奏太先輩がクスクス笑った。
「何でですか！？」
「撮られるのは嫌い」
「野球してる大和先輩を撮りたいんです！」
「だから嫌だって」
「奏太先輩からも言ってくださいよ！」
「いやー…大和は何言っても聞かないよ」
そんなー。
せっかく撮りたいって思えるようになったのに！
ここで引くわけにはいかない！
撮ると決めたら撮る！
大和先輩に「いいよ」って言わせて見せる！
「また来ます！」
そう言い残して、教室に戻った。
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