二度目の告白
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「ちょっと貸して」 あたしの後ろから長い手が伸び、あかりから成績表を取る奏太先輩。 「目標より上じゃん」 「そーなんですけど、数学が……」 「集中力ないからな、望月は」 「数学さえできれば50位くらいに入れたらかもしれないのに」 「もったいないな」 本当にもったいない。 苦手なんだもん、数学。 でもショックが大きい。 一番勉強したのに出来ないなんて。
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