二度目の告白

16/28
前へ
/28ページ
次へ
「全体だと2位だよ」 「2位!?雫の次!? なんであたしの周りは頭がいい人ばかりなの?」 「雫って片岡さん? 新入生代表で挨拶した?」 「そう。仲がいいんだ」 「尚ちゃん。ここ違うよ」 悠斗先輩が間違えている計算部分を指して教えてくれる。 「あ、ホントだ」 間違えたところを指摘されればどこがどう違うか分かるのに、なんで出来ないんだろう。 あたしはそれを直して悠斗先輩に戻す。 今度は奏太先輩から返された問題を直す。 その繰り返し。 一人だといつまで経っても出来なかっただろうから、みんなに見てもらえて良かった。 明日吉岡に提出しよう。 「これで全部だな」 「終わったぁ。ホントにありがとうございました」 「いいえー」 窓から外を覗くと暗闇が広がっていた。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加