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「全体だと2位だよ」
「2位!?雫の次!?
なんであたしの周りは頭がいい人ばかりなの?」
「雫って片岡さん?
新入生代表で挨拶した?」
「そう。仲がいいんだ」
「尚ちゃん。ここ違うよ」
悠斗先輩が間違えている計算部分を指して教えてくれる。
「あ、ホントだ」
間違えたところを指摘されればどこがどう違うか分かるのに、なんで出来ないんだろう。
あたしはそれを直して悠斗先輩に戻す。
今度は奏太先輩から返された問題を直す。
その繰り返し。
一人だといつまで経っても出来なかっただろうから、みんなに見てもらえて良かった。
明日吉岡に提出しよう。
「これで全部だな」
「終わったぁ。ホントにありがとうございました」
「いいえー」
窓から外を覗くと暗闇が広がっていた。
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