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「何言ってるんだよ」
ははっと乾いた声を漏らす。
「大和先輩の甲子園の夢を側で支えさせてください。
大和先輩が好きなんです」
2度目の告白。
大和先輩が好き。
あたしが支えたいんだ。
「考えておいてください」
あたしはそう言って走ってその場を後にした。
弱っている先輩に付け込んでの告白はずるいんじゃないかってどこかで思っている自分がいる。
でも今しかチャンスはないと思ったんだ。
大和先輩と円香先輩の絆は強く、あたしの入る隙間はないと思ってた。
それが壊れた今しかない。
ずるいかもしれない。
だれど円香先輩に遠慮してたら、いつまで経ってもあたしの願いは叶わない。
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