対戦相手

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対戦相手

「雫」 「なに?」 「吉岡とどこであってるの?」 大和先輩に告白して次の日の朝、いつものように短い学校までの道のりを雫と歩いた。 「吉岡の家とか」 「どこか出かけたりする?」 「出来ないでしょ」 「そうだよね」 同じ学校の生徒と先生。 他の生徒に見られたら大変だもんね。 「映画とか行ってみたいけど、無理だし。 会える場所は家くらい」 「大変だね」 「でも仕方ないし。尚はどうなの?大和先輩とは」 「円香先輩と別れたんだって」 「じゃあ、チャンスじゃん!」 バシバシとあたしを叩いた。 「うん」 「嬉しくないの?」 「そうじゃないよ。あたしも今がチャンスだと思ってる」 「ならさっさと告白した方がいいよ」 「もうしたよ」 「…相変わらず尚にしては行動が早いね」 大和先輩のことになると何故か行動が速くなる。
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