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大きな音で携帯が鳴る。
布団から手を伸ばして捜す。
なかなか手に収まらない。
少しずつ上に体を動かすと、音は鳴り止んだ。
布団の中に潜る。
また大きな音で携帯が鳴った。
あーーー!!
慌ててベッドから起き上がり、携帯を取った。
ディスプレーには奏太先輩の名前が映っている。
時計を見ると試合が始まって1時間以上経っている。
最悪!
「もしもし!」
「おー、やっと起きたか」
先輩の後ろがざわざわと騒がしい。
もう始まってるんだよね。
「さっき起きました」
「この大会一番楽しみにしてたやつは誰だっけ?」
「あたしです」
「だよな」
「はい」
一番楽しみにしてたのに、よりによって寝坊って!
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