村ヶ崎高校天文部

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俺は、中学校時代をあまり楽しんではいなかった。ずっと平凡でつまらない学校生活をおくっていたのだ。 だからこそ、俺は高校に入ってから多くのことを楽しむつもりでいた。 しかし、現実は違った。 クラスの中では積極性のあるやつたちが、いつのまにかそれぞれグープをつくっていて、それに俺は出遅れてしまっていた。 入学して3週間目、俺が中学の時にさんざん憧れてた高校生活は、ここにはなかったのだと実感させられた。 そんな中サイケンは「俺とこれからの学校生活を楽しまねぇか?」と言ってくれた。 俺はこのサイケンの言葉にすごい力を感じた。まるでサイケンは俺のことを全て見透かしているかのようだ... 「どうだザッキー、入るか?」 あらためてサイケンは聞いてきた。 「俺...」 正直、俺はこの男と純粋にこれからを楽しみたいと思えるようになっていた。だからこそ答えは決まっていた。 「どうだ?」 「俺、天文部入るよ!」
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