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俺は、島崎裕太(しまざきゆうた)16歳の高校1年生。
3週間前、無事に村ヶ崎高校(むらがさきこうこう)に入学した。
「おーい、部活行こうぜー」
放課後の教室。様々な生徒たちが部活に行こうと互いに声かけをしているなか、まだ部活に入っていない俺は一人で帰る準備をしていた。
「なあ、島崎」
「え?」
突然、隣の席の山口が話しかけてきた。こいつとは、少し話す程度の仲だ。
「島崎って、もう何か部活入ったのか?」
「ああ、それがまだ何部に入ろうか決めてなくてさ」
「へぇ~、そういやぁ入部届け提出さなきゃいけないのってそろそろじゃなかったっけ?」
山口の言っている通り、この学校は入部届けをあと一週間以内に提出しなければいけない。
「うん、正直どうしようか困ってる」
「そっかー、早くいい部活見つかるといいな」
「うん」
「じゃあ、島崎がんばれよー」
「おう、またなー」
そうして、現サッカー部の山口は部活動をするために去っていった。
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