きっかけ

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「そんで、ザッキーは、さっき何て聞こうとしてたの?」 「ああ、いや、サイケンは星とかに興味あるのかなって思ってさ」 「え、ないよ」 恐ろしいほど即答だった。 「ないのかよ! じゃあ、ほんとになんで部長やってんだよ!?」 「だってよー、平凡じゃつまらないだろ?」 「は? どういうこと?」 「俺はよー、自分の理想の部活を作りたかった訳なんだよ」 ますます、言ってることがよく分からなくなってきた。 「全然理解できないんだけど」 「まあ、まあ、天文部入ってみりゃ分かるよ」 なんだか星には興味がないが、この男と謎の天文部に興味がわいてきた。 「天文部かぁ...」 「とりあえず、部室来てみなって」 「えっ?」 「どうせ放課後なんて暇なんだろー? じゃあ来るしかない!」 「...じゃあ行ってみるよ」 そうして俺は、しょうがなく例の天文部へと足を運ぶことになった。
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