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「ちょっとまて」
「なんだよ、ザッキー」
「まだ入るなんて言ってない」
そう言うと俺は、サイケンからカバンを奪い取った。
「えぇー、入ってよ~島崎君」
美香先生まで詰め寄ってきた。
「いや、俺ほんと星とか興味ないですし」
「いいって、あんまり活動とかしないから」
この部活の顧問であろう人がそんなこと言ってもいいのか。
「いや、でも」
「ザッキー、俺はなぁ、この部活を夢の部活にするつもりだ」
「夢の部活?」
「俺が部長だし、上級生もいない、部室も色々便利だし、思い通りの部活にするつもりだ」
確かにこの広い部室には、ソファーや冷蔵庫やテレビなど、とても多くの生活用品が置いてあって便利そうだ。
「私も、ここに来て暇潰しをしたりするし、ここは最高よ」
俺は今日、美香先生がいかに適当なのかということを学んだ。
「でも...」
「なぁ、ザッキー...俺とこれからの学校生活楽しまねぇか?」
サイケンは、笑みを浮かべながらそう言った。
「えっ...」
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