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歩く事数分、歩き慣れた人気の無い何時もの道を進みながらふと背後を見るとやはりと言うかさっきの黒猫がてくてくと付いて来ていた。
試しに歩くペースを上げたり下げたりしてみても一定の距離を保ちながらしっかりと俺に付いて来るその黒猫は他の猫達と同じように俺の背中を真っ直ぐ見つめながら小さな足で歩く。
はぁ、なんで猫に付け回されなければならないのだろうか。念のために煮干しは常に持っているがマタタビは持っていないし猫に恨まれる事もしていない。もちろん、某映画みたいに猫に恩返しされる事もしていない。
たまに煮干しを与えたり撫でたりしてるだけだ。
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